当院では、平成28年4月より山梨市から「在宅医療連携拠点事業」を受託し、活動を進めています。この事業は在宅医療を提供する機関を連携拠点として、多職種協働による在宅医療の支援体制を構築し、医療と介護が連携した地域における包括的かつ継続的な在宅医療を目指す事を目的としています。
先日、この事業の中の会議・学習会で保健師・ケアマネージャーと話をする機会がありました。「地域に多くの摂食嚥下障害者・家族が日々悩みを抱えて生活しています」という内容で、地域でSTの介入を待ってくれている人が多くいる事を実感しました。私からは、予防的観点からもSTの存在を多くの方に知って頂き、地域住民と一緒に取り組みたいとも伝えると、ある地域のサロンに参加のお誘いを頂けました。地域リハに参画できる第一歩でした。
今回お伝えしたいのは、成人・小児問わず、担当患者が退院される時など地域の保健師や介護・療育に携わる職種の方と連携し合う機会がある場合に積極的に声をかけて自身の働く・住む地域の事をまず知る事。更に、担当患者が地域包括ケアシステムという大きな枠組みの中で生活する事を視野に入れた介入を意識するという事ではないかと感じています。
山梨市立牧丘病院
和泉 裕二
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