2017年12月22日

触れ方一つで反応が変わる

 臨床上の工夫ということですが、今回は私が重心病棟で働くようになり、考える機会が増えた触刺激について書かせて頂きたいと思います。
 重心病棟でのリハビリは、それまで私が働いてきた回復期や急性期での考え方をそのまま当てはめたのでは躓く事が多くありました。例えば開口してほしい時に、以前は口頭指示や模倣を促していましたが、重心では模倣も難しい患者様がほとんどです。先輩とのリハビリでは開口していた患者様が、私のリハビリでは閉口してしまう事があり、その原因の一つに触刺激がありました。当時の私の触れ方を振り返ってみると、骨折のリスクが高い患者様に、骨折を恐れた表面に触れるだけの触り方。または、過敏が強く頭頸部の動きが多い患者様に、動きを抑制しようと力を入れた触り方をしている事が多くありました。そしてそのどちらも患者様にとって不快な刺激となり、口唇周囲の緊張を高めてしまっていたのです。
 口頭指示や模倣が難しい患者様には、直接触れて介入する機会が多くなります。普段何気なく実施してしまいがちですが、触れ方一つで緊張を作り出してしまえば、訓練効果は半減してしまいます。訓練内容と同様に重要な要素であると実感し、日々の臨床に励んでいます。


国立病院機構甲府病院
小松 富美子
posted by st_yamanashi at 21:25| Comment(0) | idea | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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