2018年09月20日

会話の中で心がけていること

甲州リハビリテーション病院の神田です。

皆様は、患者様と会話のなかでどんなことを心かげていますか。

良い雰囲気を作りたい。失礼の無いようにしたい。信頼関係を築きたい。言語聴覚士ですから、会話で心がけていることがきっとあるのではないでしょうか。

今回は、私が心がけていることを1つお伝えします。それは、「わかったふりをしないこと」です。

新人の頃は、患者様との会話が非常に苦手でした。構音障害や失語症の方の発話は、何を伝えようとしてくれているのか推測できないことも多かったです。そしてつい「わかったふり」をしていました。しかし、STを続けていくなかで、これが誤りだと気づかされました。

患者様は「わかったふり」を容易に見抜きます。伝わらないことによる不安やストレスを感じていらっしゃいますから、「わかったふり」をされると余計に落ち込ませてしまったり、分かってくれない人だと思われてしまうこともあります。分からない時は正直に伝えて、発話内容をなんとか汲み取ろうと努力する。こうすることで信頼関係が築きやすくなったと感じています。

人によって心がけていることは違うと思います。時には、治療手技や訓練プログラムの相談だけでなくこういう内容で意見交換することも面白いかもしれません。

甲州リハビリテーション病院
神田 侑

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2017年12月22日

触れ方一つで反応が変わる

 臨床上の工夫ということですが、今回は私が重心病棟で働くようになり、考える機会が増えた触刺激について書かせて頂きたいと思います。
 重心病棟でのリハビリは、それまで私が働いてきた回復期や急性期での考え方をそのまま当てはめたのでは躓く事が多くありました。例えば開口してほしい時に、以前は口頭指示や模倣を促していましたが、重心では模倣も難しい患者様がほとんどです。先輩とのリハビリでは開口していた患者様が、私のリハビリでは閉口してしまう事があり、その原因の一つに触刺激がありました。当時の私の触れ方を振り返ってみると、骨折のリスクが高い患者様に、骨折を恐れた表面に触れるだけの触り方。または、過敏が強く頭頸部の動きが多い患者様に、動きを抑制しようと力を入れた触り方をしている事が多くありました。そしてそのどちらも患者様にとって不快な刺激となり、口唇周囲の緊張を高めてしまっていたのです。
 口頭指示や模倣が難しい患者様には、直接触れて介入する機会が多くなります。普段何気なく実施してしまいがちですが、触れ方一つで緊張を作り出してしまえば、訓練効果は半減してしまいます。訓練内容と同様に重要な要素であると実感し、日々の臨床に励んでいます。


国立病院機構甲府病院
小松 富美子
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2017年08月09日

急性期病院におけるABCDEsバンドルの活用

ABCDEs.jpg 
 当院では「ABCDEsバンドル」を用いて、早期リハビリテーションの充実を図っています。「ABCDEsバンドル」とは、人工呼吸器装着患者の管理で、せん妄とICU-Aquired weaknessを予防するためにABCDEsを頭文字とする管理をバンドル(束=全部やる)でやってみようという概念です。「A:自発的覚醒を促す」「B:自発呼吸トライアル」「C:適切な鎮痛薬・鎮静薬の選択」「D:毎日のせん妄モニタリング」「E:早期運動、リハビリテーション」「s:質の良い睡眠」を表しており、リハビリテーションでは「E」の項目に従来の運動面へのアプローチのみでなく、ST視点からの摂食嚥下機能訓練、高次脳機能訓練を盛り込んだ内容にて当院オリジナルの「ABCDEsバンドル」を用いて運用しています。適応に関しては、毎週の救命センターとの合同カンファレンスの中で医師・看護師・リハビリスタッフにて検討し、最適な段階設定を行っています。当院も導入して間もない為、改訂を加えながらの運用ではありますが、算定上介入が困難な症例に対しての早期リハビリテーション導入を図る手段として有効的だと考えています。


山梨県立中央病院
中嶋 崇博
posted by st_yamanashi at 20:03| Comment(0) | idea | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする