2020年04月12日

VitalStimR Plusを用いた摂食嚥下訓練

 当院では、2019年より摂食嚥下障害の患者様に対し、舌骨筋群の筋力増強による嚥下障害の改善を目的に、VitalStimR Plus(インターリハ株式会社製)を使用しています。
 VitalStimR Plusは、前頚部の皮膚に貼った電極間に流れる低周波直流電流で運動神経を刺激し、筋肉を収縮させます。通電時に少し違和感がありますが、一人一人に合わせて電極の強度を調整できるようになっています。VitalStimR Plusを用いる事で、意識的に筋肉を収縮させるよりもより多くの運動単位を興奮させる事ができ、複雑な運動をすることが困難な患者様でも舌骨筋群を動かす事が可能です。
 また、電流を流しながら嚥下訓練を行う事で、訓練効果が増強されるほか、自身の筋肉の動きをモニターで確認できるため、筋の機能を客観的に評価でき、患者様の訓練意欲向上にもつながります。
 従来の摂食嚥下訓練に加えてVitalStimR Plusを使用した訓練を組み合わせる事で、さらに効果が期待できます。「安全に美味しく食べる」を目標に、今後も摂食嚥下障害の改善を目指していきたいと思います。

甲府城南病院 リハビリテーション部 言語聴覚療法科
河村 有美


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2015年10月28日

とろみ水濃度の対応統一化

 笛吹中央病院の宮下です。皆さんもご存知かと思われますが、2013年の9月に日本摂食・嚥下リハビリテーション学会にて『嚥下調整食分類2013』が発表されました。その分類が作成された目的の一つに『国内の病院・施設・在宅医療および福祉関係者が共通して使用できる』とあります。toromi.jpg
 当院も病棟スタッフ全員が共通認識の下、統一した対応が行えるよう学会分類2013(とろみ)を参考にとろみ水の分類を作成し、統一して安定したとろみ水を作れるよう3色の計量スプーンで『薄い・中間・濃い』の段階分けを実施、作り方も個人差が出ないようとろみ水を作成する場所に注意点を添付しています。また、摂食・嚥下機能の評価後にとろみが必要と判断又はとろみの量の変更などある場合は、カルテ記載は勿論ですが、病棟への伝達を行います。病棟への伝達後は看護師や看護助手のスタッフが把握できるように『とろみ水専用の患者一覧の名簿』へとろみの濃度を記載しています。
 当院ではとろみ水の分類作成にあたり、ヘルシーネットワークさんが出されている『はつらつコラム』の学会分類2013(とろみ)に対応した製品毎のとろみ剤使用料目安一覧を参考にして『薄い・中間・濃い』の段階分けを行いました。退院される患者様にもわかりやすく提示できるため、かなり重宝しております。

笛吹中央病院 リハビリテーション科
言語聴覚士 宮下 和也
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2015年05月04日

咳テスト導入しました

 石和温泉病院の青柳です。昨年度から当院の嚥下スクリーニング評価に咳テストの項目を追加しましたのでご紹介します。既に実施されている病院もあるかとは思いますが、このテストは咽頭知覚を評価し、不顕性誤嚥の検出としてその有用性が高いとされています。何といっても検査は簡便で、メッシュ式ネブライザーにクエン酸を入れて口から吸ってもらい咳が出るかどうか評価します。30秒以内に1回でも咳が出たら問題なし、咳がないと不顕性誤嚥の疑いがあるとなります。ちなみにSTスタッフでは9名のうち7名は咳が出ました。実際に使用してみると、検査の準備・片付けに手間がかかることや、指示通りに息を口から吸ってもらえずマスクを使用することが多いなどの感想がありました。当院では迅速かつ的確に検査が行えるよう、1%濃度のクエン酸溶液を作る際、1回に作りやすい量(0.2g)のクエン酸をあらかじめ薬局に依頼して個包装にしておくことや、洗浄・保管用の専用容器を用意するなど、準備から片付けまでの簡易マニュアルを作製し、スタッフがいつでも確認できるよう徹底しています。
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posted by st_yamanashi at 23:14| Comment(0) | tools | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする