2016年02月02日

段階的な課題設定の重要性−象徴機能へのアプローチを通して−

 私は、発達障害をもつお子さんの支援に携わる仕事を行っています。コミュニケーションに難しさがあるお子さんや言葉の発達に遅れがみられるお子さんなど様々なお子さんを担当させていただいています。その中で、象徴機能の発達を促すことを目的に見立て遊びを行なう場面があります。最初はより具体的なものでないと見立てることができません。徐々に積み木や花紙などを用いた抽象的な見立て遊びで、イメージの共有をはかります。臨床上の工夫 写真.JPG実際には、お子さんのレベルに合わせた段階付けを行なうことが難しく、お子さんのレベルよりも高い課題を行ってしまうことがあります。私の臨床において、知的に遅れのあるお子さんに、カラーボールをアイスに見立てる遊びを行ったのですが、そのお子さんにとってボールの色から果物を想起するのは難しいようでした。そこで、ボールに果物の絵を貼り付けることで、イメージしやすくなり、遊びの共有ができました。イメージすることに難しさがあるお子さんに対し、見立てるものと見立てられるものの関係性がわかりやすい工夫が大切です。日々の臨床において、お子さんの発達に合わせた課題の工夫を行なうことが、発達を充実させることに繋がると考えました。

甲府共立診療所
天野絵理

posted by st_yamanashi at 14:54| Comment(0) | idea | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月03日

ことばを引き出す

 最近、どんなことに心が動きましたか?
 私は毎朝、そして昼休みに新聞を読みます。社会的な話題から個人的な意見まで、新聞は情報の宝庫です。そんな新聞を読むときに大事にしていることは、情報を得るというだけでなく自分の心の動きも忘れないということです。驚きや疑問、感心など。臨床の中では、心が動いた記事を話題にして患者さんと話をすることもしばしばです。
 患者さんの話にハッとすることもたくさんあります。何かを発見したような驚きと喜びで私はすぐに尋ねます。患者さんは嬉しそうにそのことについて話をしてくれます。会話は弾み、患者さんからは生き生きとことばがあふれ出します。私は忘れないようにとメモ帳に書き留めることも多いので、メモ帳を見返す度に患者さんから教わったことの尊さ感じます。
 私たちSTは患者さんからことばを引き出そうと日々努力をしています。大切なことは、患者さんのことばにしっかり耳を傾けること、そして些細なことも感じ取れる感性を磨くことではないでしょうか?簡単ではありませんが、そんな風に私は思い、主体的に話しだしてもらえるよう患者さんの心が動く話題作りや場面作りを心掛けています。


湯村温泉病院
池神 多加子

posted by st_yamanashi at 22:23| Comment(0) | lifestyle | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月28日

とろみ水濃度の対応統一化

 笛吹中央病院の宮下です。皆さんもご存知かと思われますが、2013年の9月に日本摂食・嚥下リハビリテーション学会にて『嚥下調整食分類2013』が発表されました。その分類が作成された目的の一つに『国内の病院・施設・在宅医療および福祉関係者が共通して使用できる』とあります。toromi.jpg
 当院も病棟スタッフ全員が共通認識の下、統一した対応が行えるよう学会分類2013(とろみ)を参考にとろみ水の分類を作成し、統一して安定したとろみ水を作れるよう3色の計量スプーンで『薄い・中間・濃い』の段階分けを実施、作り方も個人差が出ないようとろみ水を作成する場所に注意点を添付しています。また、摂食・嚥下機能の評価後にとろみが必要と判断又はとろみの量の変更などある場合は、カルテ記載は勿論ですが、病棟への伝達を行います。病棟への伝達後は看護師や看護助手のスタッフが把握できるように『とろみ水専用の患者一覧の名簿』へとろみの濃度を記載しています。
 当院ではとろみ水の分類作成にあたり、ヘルシーネットワークさんが出されている『はつらつコラム』の学会分類2013(とろみ)に対応した製品毎のとろみ剤使用料目安一覧を参考にして『薄い・中間・濃い』の段階分けを行いました。退院される患者様にもわかりやすく提示できるため、かなり重宝しております。

笛吹中央病院 リハビリテーション科
言語聴覚士 宮下 和也
posted by st_yamanashi at 19:53| Comment(0) | tools | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする