2015年10月28日

とろみ水濃度の対応統一化

 笛吹中央病院の宮下です。皆さんもご存知かと思われますが、2013年の9月に日本摂食・嚥下リハビリテーション学会にて『嚥下調整食分類2013』が発表されました。その分類が作成された目的の一つに『国内の病院・施設・在宅医療および福祉関係者が共通して使用できる』とあります。toromi.jpg
 当院も病棟スタッフ全員が共通認識の下、統一した対応が行えるよう学会分類2013(とろみ)を参考にとろみ水の分類を作成し、統一して安定したとろみ水を作れるよう3色の計量スプーンで『薄い・中間・濃い』の段階分けを実施、作り方も個人差が出ないようとろみ水を作成する場所に注意点を添付しています。また、摂食・嚥下機能の評価後にとろみが必要と判断又はとろみの量の変更などある場合は、カルテ記載は勿論ですが、病棟への伝達を行います。病棟への伝達後は看護師や看護助手のスタッフが把握できるように『とろみ水専用の患者一覧の名簿』へとろみの濃度を記載しています。
 当院ではとろみ水の分類作成にあたり、ヘルシーネットワークさんが出されている『はつらつコラム』の学会分類2013(とろみ)に対応した製品毎のとろみ剤使用料目安一覧を参考にして『薄い・中間・濃い』の段階分けを行いました。退院される患者様にもわかりやすく提示できるため、かなり重宝しております。

笛吹中央病院 リハビリテーション科
言語聴覚士 宮下 和也
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2015年06月29日

患者さんへの話し方・接し方について

 甲府脳神経外科病院の小澤です。私事ですがH25年に出産し現在育児と仕事の両立目指して頑張っています。さて、その際1ヶ月以上の入院生活を過ごしました(多胎児であったためですが)。今までは病院というと“職場”“風邪等で時折訪れる場所”であったところへ“入院患者”として長期に入ることとなり、今までとは違った目線で見ることが出来ました。またある出来事からはSTとしても考えることがありました。それは私の担当となった看護師さんの話し方でした。私とは同年代かもしくは少し若い方のようでしたが、小さな子供に喋りかけるような話し方で私に接するのです。
おそらく優しい声で、緊張をほぐすつもりでそのように話しかけてくれているのだと思ったのですが、こちらは何とも馬鹿にされているような気分がしたものでした。
 そこで思い返してみると、私たちは仕事に慣れてくるとつい、「指導者と患者さん」という立場に慣れてしまい偉そうな話し方や逆に猫なで声のような接し方になっていないでしょうか。成人部門では多くは自分より年齢が高く、人生経験も多い方を相手に訓練を行っています。そのような方たちに対し尊敬の気持ちを忘れずに一人の大人として接することを忘れてしまっては、信頼関係も気づく事はできないと思います。
 改めて患者さんという立場になって感じた事を意識しながら現在は日々臨床業務を行っています。
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2015年05月04日

咳テスト導入しました

 石和温泉病院の青柳です。昨年度から当院の嚥下スクリーニング評価に咳テストの項目を追加しましたのでご紹介します。既に実施されている病院もあるかとは思いますが、このテストは咽頭知覚を評価し、不顕性誤嚥の検出としてその有用性が高いとされています。何といっても検査は簡便で、メッシュ式ネブライザーにクエン酸を入れて口から吸ってもらい咳が出るかどうか評価します。30秒以内に1回でも咳が出たら問題なし、咳がないと不顕性誤嚥の疑いがあるとなります。ちなみにSTスタッフでは9名のうち7名は咳が出ました。実際に使用してみると、検査の準備・片付けに手間がかかることや、指示通りに息を口から吸ってもらえずマスクを使用することが多いなどの感想がありました。当院では迅速かつ的確に検査が行えるよう、1%濃度のクエン酸溶液を作る際、1回に作りやすい量(0.2g)のクエン酸をあらかじめ薬局に依頼して個包装にしておくことや、洗浄・保管用の専用容器を用意するなど、準備から片付けまでの簡易マニュアルを作製し、スタッフがいつでも確認できるよう徹底しています。
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posted by st_yamanashi at 23:14| Comment(0) | tools | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする